手を出すのが、ずっと嫌だった。

居酒屋でグラスを持つとき、書類を渡すとき、会計でお釣りをもらうとき。

さりげなく指を曲げて、爪を隠していた。

大人になっても爪を噛む癖が直らなかった。

いちばん困っていたこと

爪が短いこと自体より、「見られたくない」と思い続けることがしんどかった。

写真を撮るときも、料理を持つときも、指先が写らない角度を探していた。ネイルを楽しんでいる人を見ると羨ましいのに、自分には関係ないものだと思っていた。

爪噛みは見た目だけの問題ではなく、ささくれや出血につながることもあった。痛いのに、気づくとまた触ってしまう。その繰り返しだった。

自分だけでは変えられなかったこと

やめようと思ったことは何度もある。

「もう噛まない」と決めた翌日に、気づいたら噛んでた。

意志が弱いんだと思っていた。

マニキュアを塗ってみた。

綺麗にしたら噛まないと思って。

でも気づいたやっぱり噛んでた。

苦いやつも試した。

2日は確実に効いた。しばらくすると無意識に噛んでた。

私の場合、「気合いでやめる」はうまくいかなかった。噛まないように意識している時間は大丈夫でも、考え事をしているとき、スマホを見ているとき、仕事で焦っているときに戻ってしまう。

そこで、意志よりも先に「噛もうとしている」と気づける仕組みを作ることが必要だと思った。

本気で調べ始めたきっかけ

転機になったのは、子供のころからずっと一緒の友達に「手、どうしたの?」と言われた一言だった。

悪気は全くない。でも「あ、やっぱり分かるんだ」と思ったら、急に恥ずかしくなった。

その日から本気で調べた。

変えるために始めたこと

最初にやったのは、爪が引っかかった瞬間に噛まないよう、紙やすりを持ち歩くことだった。小さな引っかかりがあると、そこをきっかけに噛んでしまうから。

次に、爪の根元にオイルを塗るようにした。爪をきれいにするというより、「手を大事に扱う時間」を作るためだった。

苦味コーティングも使った。完璧に止まるわけではなかったけれど、口に入れた瞬間に気づけるので、無意識の癖には役立った。

このブログで書いていくこと

分かったのは、爪噛みは意志の問題じゃないということ。

習慣の問題。仕組みの問題。

正しい方法でやれば、大人でも変えられる。

自分がいろいろ試して、続けやすかったこと・合わなかったこと、こうすればよかったと思ったことを全部書いていきます。

爪を噛む癖で悩んでいる人、子供の爪噛みが心配な親御さん、何か参考になるものがあれば嬉しいです。

今ならこう考える

爪噛みをやめるには、「噛まない」と決めるだけでは足りなかった。

私に必要だったのは、噛みたくなる前に爪を整えること、噛んだ瞬間に気づけるものを使うこと、爪が少し伸びたらすぐ保湿して守ること。この3つだった。

時間はかかるけれど、指先を隠す時間が少しずつ減っていくと、気持ちもかなり楽になる。