大人が爪を噛んでいるのを見ると、なんとなく幼く見える。

それを自分がやっている、と気づいたのはいつだったか。

20代のころから「やめなきゃ」と思いながら、30代になっても噛んでいた。


一番嫌だったのは、人に手を見られること。

ネイルサロンに行きたいけど、この爪で行けない。

彼氏に手を繋がれるのが恥ずかしかった。

会議でホワイトボードに書くとき、指先が見えるのが気になった。

爪は短く、ボロボロ。白い部分がほぼない。


「意志が弱いから直らない」と長年思ってきた。

でも調べていくうちに、そうじゃないと分かった。

爪を噛む行為は脳が求めているもの。ストレス・集中・退屈。そういうときに無意識に口に持っていく。

「噛まない」と決めても、無意識は決意を無視する。


じゃあどうすればいいか

続けやすかったのは、物理的に気づく仕組みを作ることだった。

苦味コーティング剤を塗ると、無意識に口に持っていったとき「苦い」で気づける。

意志じゃなくて、体への刺激で気づかせる。

これだけで「噛もうとしている」という自覚が生まれた。


でも一番効いたのは、プロにネイルをしてもらったこと

苦味コーティングでなんとか噛み癖を抑えても、保湿しても(この頃は無印のオイルをせっせと塗っていた)

無意識に噛んでしまっていた。

もう何やってもダメだと諦めかけていた時に、深爪矯正専門のネイルサロンがあることを知って、すぐ予約した。

(予約が取れなくて4週間後とかになったけど)

ネイルサロンで爪をきれいにしてもらった日から

モチベーションが変わった。

「こんなにきれいになるんだ」と次の予約までなんとかきれいな状態を保とうと

保湿も頑張れた(このときグロウンケアのオイルを知った)

他人の手を借りる方が近道だったなと感じた。


大人の爪噛みは恥ずかしいことじゃない。

ただ、仕組みで変えないと変わらない。

意志で頑張ってきた人ほど、仕組みを変えると一気に楽になる。